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更新日:2024年12月13日
古今和歌集仮名序より 「やまと歌は人の心を種としてよろづの言の葉とぞなれりける」
人の心を種として紡がれる言の葉。いま、私たちの暮らしや、ネットにありふれる「ことば」たちにも、その人の心が宿っています。
様々な場所に溢れる人の心が宿った「ことば」たちに、違う切り口で光を当て、アート作品として仕上げた松田将英さんの作品「Bashō Sampling」を、期間限定で市内に掲示しています。
タイトル:Bashō Sampling
会期:12月23日(月曜日)まで
会場:多賀城市立図書館、多賀城駅(北側ロータリー)、多賀城市文化センター、多賀城碑、多賀城外郭南門、多賀城跡あやめ園、イオン多賀城店、八幡神社、貞山公園
※各施設への直接のお問い合わせはご遠慮ください。
地図(GoogleMapリスト):https://maps.app.goo.gl/HKYXj82oLcXsk1RA7(外部サイトへリンク)
撮影=竹久直樹
《Bashō Sampling》は、Googleマップに投稿された多賀城市内の施設への口コミから、詩歌のようなリズムを持つ言葉を抽出・再構成し、街の風景に重ねて展示するパブリックアートシリーズです。
日本三大史跡の一つに数えられる多賀城跡を擁し、「壺碑」「末の松山」「興井(沖の井)」など和歌にうたわれる名所が集中する多賀城には、多賀城碑に刻まれた建都の「ことば」から、松尾芭蕉が感涙し『おくのほそ道』で体得した「不易流行」の精神まで、古代より様々な「ことば」が息づいています。
かつて芭蕉が日常の言葉に価値を見出したように、本作では市民や観光客の声に偶発的に立ち現れる詩情とユーモアを捉え、Googleマップ上のピンを現代の歌枕に見立てながら、この地に新たな物語を紡ぎ出します。
多賀城に受け継がれる古の歌枕めぐりと、デジタルの旅路に刻まれた言葉との出会いをどうぞお楽しみください。
松田将英 Shōei Matsuda
コンセプチュアルアーティスト。テクノロジーと共生する時代が映し出す文化的コードを読み解き、両者に宿る普遍的な精神性を探究します。風刺やユーモアに満ちたプロジェクトは根源的な問いを投げかけながら、既存の認識パラダイムの再構築を促します。近年の主な展示に「DXP(デジタル・トランスフォーメンション・プラネット)―次のインターフェースへ」(金沢21世紀美術館、2023年)、「The Big Flat Now」(Dubai Festival City、2023年)など。2016年、「アルス・エレクトロニカ賞」デジタル・コミュニティ部門優秀賞受賞。
www.shoeimatsuda.com(外部サイトへリンク)
本作の風景写真をInstagramストーリーズで「@shoeimatsuda」をタグ付けしてご共有ください。プロジェクトのアーカイブとして作家がリポストいたします。
本作では、既存の口コミの一部を作品に取り入れるにあたり、ご連絡可能な投稿者の皆様にご協力をいただいております。投稿時のユーザー名からご連絡先が分からない方もいらっしゃいますので、思いがけず作品の一部となった投稿に心当たりのある方は、お気軽にお問い合わせください。改めて感謝をお伝えさせていただきたく存じます。また本作は法律の専門家の見解を参照しておりますが、作品に関するご要望やご意見などございましたら、丁寧に対応させていただきますので、下記までご連絡ください。
メールアドレス:bashosampling@gmail.com
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