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更新日:2025年4月11日

多賀城創建1300年記念パブリックアート「不易流行そして共に生きる」

 多賀城は、令和6年に陸奥国府多賀城創建1300年を迎えたことをきっかけに同年1月から令和7年3月末まで多種多様な記念事業を実施し、多賀城固有の歴史文化資源の価値への関心が高まり、沢山の方々に多賀城へと足を運んでいただくことができました。


 この度、多賀城創建1300年記念事業を通底する「不易」「流行」そして「共存」の3つのテーマをモチーフとして、宮城県出身のアーティスト・工藤玲那さん(これまで作品制作にあたって多賀城の古代史をリサーチした経験をもつ)に制作頂いたアート作品を、史都中央通線(多賀城市中央)、仙台港多賀城地区緩衝緑地の中洲(多賀城市大代)、中央公園多目的グラウンド内(多賀城市市川)の3箇所にそれぞれ設置しています。

 多賀城創建1300年を経て、次の100年先の未来へ向けて、多賀城を訪れた方々の新たな感動の源泉となるような、また、史都多賀城を代表する特別史跡や国宝だけではない多賀城の観光資源としてより多くの方々に足を運んでご覧いただければと思います。

多賀城1300thスカルプチャ

不易・流行・共存。それぞれの理念をモチーフにした陶芸彫刻作品です。個々が独立しながら共に生きていこうとする意思のようなものを「共存」として捉え、今もこの地に息づく「不易流行」の理念と共に、多賀城市の過去と現在、その先の未来をつなぐ連作として制作しました。

設置:2025年3月

不易流行とは

「不易」はいつまでも変わらないこと。
「流行」は時代に応じて変化すること。
いつまでも変化せず、本質的なものを忘れないということの中にも、新しい変化を取り入れていく。
また、新味を求めて変化を重ねていく流行性こそが不易の本質であるということを意味します。

松尾芭蕉は多賀城碑と対面した感動を、「奥の細道」の中で「行脚(あんぎゃ)の一徳、存命の悦び、羈旅(きりょ)の労をわすれて、泪(なみだ)も落るばかり也」と記し、自身の俳諧理念である“不易流行”の着想を得たといわれています。

不易

パブリックアート「不易」

作品タイトル

 気をつけて、気をつけて
 卵焼きに包まれた午後
 あなたはそこにとどまろうとしている、見て

 Be careful, be careful
 Afternoon wrapped in an omelet
 You're trying to stay there, look

作品コンセプト

どっしりと立つ四つ足の生き物。
それは「立つ」という行為自体がそのまま生き物になったようです。
その生き物は過去であり、個人であり、決して混ざり合わない存在として川と海とが入り混じる場所に独り立っています。

素材

陶器、釉薬、還元焼成

設置場所

仙台港多賀城地区緩衝緑地公園内中州(多賀城市大代、宮城郡七ヶ浜町湊浜)

※詳細な場所はこちら(外部サイトへリンク)から(Google マップ)

流行

パブリックアート「流行」

作品タイトル

 でこぼこにときどき膨れ

 Bumpy and sometimes swollen

作品コンセプト

二つの生き物がいます。
ほっぺとほっぺが繋がっていて、その中で種が発芽しています。
街中ではあらゆる人々や生き物が行き交っています。
それぞれが違う過去や経験や考え方を持っていても同じ空間を共有できるし、その接点が過去と未来を結んだ今になると思います。

素材

陶器、釉薬、酸化焼成

設置場所

史都中央通線(多賀城市中央)

※詳細な場所はこちら(外部サイトへリンク)から(Google マップ)

共存

パブリックアート「共存」

作品タイトル

 プラネットシェイシェイ

 planet xiè xie

作品コンセプト

境界線を跨ぐ存在をイメージして作りました。
それは様々な生き物が集まって鳥の形になっていきました。
独立しながら、削られながら、それでも共に生きようとする意思のようなものがそこにあります。

素材

陶器、釉薬、酸化焼成

設置場所

中央公園多目的グラウンド内(多賀城市市川)

※詳細な場所はこちら(外部サイトへリンク)から(Google マップ)

制作

工藤玲那

1994年、宮城県生まれ。
2017年、東北芸術工科大学芸術学部美術科洋画コース卒業。
様々な土地を転々としているうちに混ざりあうアノニマスな記憶、捨てきれない幼い頃の自分、唐突な夢…、個人的な混沌をベースに、絵画や陶芸、ドローイングなどの表現で、見たことがあるようで見たことがない世界をつくり出している。現在は拠点を持たず、アジアを中心に各地に滞在、横断しながら制作している。

公式ホームページ(外部サイトへリンク)

 

プロジェクトメディエーター:白丸たくト
協力:太田浩子、小出ナオキ、鈴木虎平、浜名一憲、前田デヴィド勇斗

よくある質問

お問い合わせ

企画経営部市民文化創造課文化創造係

〒985-8531 宮城県多賀城市中央二丁目1番1号

電話番号:022-368-2084

ファクス:022-368-2369

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