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更新日:2024年1月23日
この度、多賀城創建1300年を記念して、東北芸術工科大学の協力により多賀城駅前公園にパブリックアートが誕生しました!
作品名は「印歌の痕 ~weave history」です!
このパブリックアートは2022年11月から東北芸術工科大学とともに計画してきたプロジェクトで、2023年3月には東北芸術工科大学の学生を対象にしたパブリックアートの原案となるデザインコンペティションを行いました。
応募のあった11点のデザイン案を、多賀城市立図書館でパネル展示し、市民の皆さんからの投票や、プロの芸術家の方々などによる審査の末に製作する作品を決定しました。
展示会場での投票では528票、同時に行ったLINEアンケートでは394票の投票がありました!
こちらが決定したデザイン原案です。
この原案をもとに、安全性や実現性を考慮して緻密な設計を行い、完成に至りました!
多賀城碑/壺碑(つぼのいしぶみ)より、有名な歴史的人物ら和歌を詠んでいたという経歴と、変わらないまま続いていくという言葉を掛け合わせたものです。
印=権威の象徴
歌=訪れた人々が残していったもの
痕=土地に刻み込まれる思い
weave history=歴史を紡ぐ
多賀城のこれまでの歴史に思いを馳せるとともに、時の流れをこれからも紡いでいくという願いを込めて制作。
全体のフォルムは多賀城跡から発見された「創建期の軒瓦」をデザインに取り入れることで歴史を感じさせ、塗装や配色は実際に使われていたとされる「赤漆」を使用。
多賀城南門のフォルムを丸くすることにより、記念ロゴマークと統一した印象を持たせるようにして、親しみやすさを出しました。
また、1300年以上も長く続いているという意味をあらわすために、歴史的書物から文字が浮かび上がるというイメージで造形しています。
1000年後の未来への門出を祝う意味も込められています。
可能な限り化学製品を使わず、自然な素材だけを使い、サスティナブルな作品になるよう、デザイン・設計しました。
説明看板
JR多賀城駅の南側、多賀城駅前公園の一角に設置しています。
この「印歌の痕 ~weave history」は多賀城南門をモチーフにした作品なので、実は設置された向きにも意味があります。
作品を正面にみて、延長線の先にあるのは・・・?
製作:東北芸術工科大学 多賀城創建1300年記念パブリックアート製作プロジェクトチーム
(芸術学部 工芸デザイン学科/デザイン工学部 プロダクトデザイン学科/デザイン工学部 建築・環境デザイン学科)
デザイン原案:藍 彩花(プロダクトデザイン学科3年)
設置時期:2023年12月
素材:木・鉄・銅・漆
2023年12月23日に関連ワークショップとして、小中学生の親子を対象に、錫(すず)を使ってパブリックアートの形のキーホルダーを作るワークショップを行いました。
ワークショップには、計57人の親子が参加しました。
今回使用したのは錫(すず)は加工しやすいことで知られる金属で、古くから日本で使用されており、多賀城が創建した1300年前にちょうど錫器が伝来されたと言われています。
東北芸術工科大学の先生や学生に教えてもらいながら、最初は少し戸惑いつつも、徐々にやり方を覚えていき、1300年もの悠久の歴史に思いを馳せながら、パブリックアートを模した型を叩いたり削ったりして世界に一つだけのキーホルダーづくりに没頭していました。
参考:あつまれ!こども芸術家 金属を溶かして親子でつくるキーホルダーワークショップ
ワークショップで製作した作品は、1月5日(金曜日)から12日(金曜日)までは市役所1階ロビーで、16日(火曜日)から31日(水曜日)までは多賀城駅北ビルA棟2階西側共有スペースで展示します。
多賀城市立図書館にお越しの際には、ぜひお立ち寄りください。
オリジナリティ溢れる作品たちをぜひその目でご覧いただき、SNSでたくさん拡散してください!