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更新日:2024年4月1日
多賀城市の令和3年度当初予算について、お知らせいたします。
予算は、その年度(4月1日から3月31日)のお金の流れの計画を示したもので、これを見れば、どんなお金が入ってきて(歳入)、何にお金を使うのか(歳出)が分かります。
市の予算の中には、一般会計と特別会計(特定の目的を特定の収入で賄う会計)、企業会計(水道・下水道事業会計のように独立採算を基本とした会計)の3種類がありますが、ここでは、一般会計の令和3年度の予算の規模や歳入・歳出の特徴点を説明します。
令和3年度における本市の一般会計当初予算は、令和2年度まであった東日本大震災からの復興関連事業にかかる予算区分である「復旧・復興事業分」がなくなり、全て「通常事業分」の予算となりました。
「通常事業分」では義務的経費、継続事業に係る経費などの財源を確保しつつ、事業見直しなどによる歳出縮減のほか、財源確保に関する新たな取組みや基金の有効活用などを行い、健全な財政運営に努めています。
令和3年度一般会計当初予算は、前年度当初予算を8億8,000万円(3.6%)上回る250億9,000万円となりました。
歳入では、市税については、新型コロナウイルス感染症の影響が見込まれることから、前年度より減額となりました。
前年度予算から変化の大きいものについて説明していきます。
まず、地方交付税については、復旧・復興分の事業の進捗により震災復興特別交付税が大きく減となったため、6億217万3千円(14.6%)の減となりました。
分担金および負担金、寄附金については、令和2年度のふるさと・多賀城応援寄附(ふるさと納税)の実績に基づき、令和3年度においてはさらに寄附額が増加する見込みであることから、6,982万7千円(27.5%)の増となりました。
財産収入については、小中学校の給食費引き上げに伴う実費徴収金の増によるもので、3,934万9千円(10.5%)の増となりました。
繰入金については、東日本大震災の復興関連事業の進捗により大きく減少し、2億2,735万2千円(18.6%)の減となりました。
地方債については、臨時財政対策債の増額や市庁舎耐震対策等事業の本格化に伴う大幅な増額により、20億4,120万円(235.4%)の増額となりました。
区分 | 令和2年度 (A) 予算額 |
令和3年度 (B) 予算額 |
前年度比 (B)-(A) |
伸び率 |
---|---|---|---|---|
市税 |
8,158,047 |
8,000,792 |
▲157,255 | ▲1.9 |
地方譲与税 |
131,015 |
129,813 |
▲1,202 | ▲0.9 |
各種交付金 |
1,417,833 |
1,369,027 |
▲48,806 | ▲3.4 |
地方特例交付金 |
68,738 |
74,609 |
5,871 | 8.5 |
地方交付税 |
4,134,447 |
3,532,274 |
▲602,173 | ▲14.6 |
分担金および 負担金、寄附金 |
253,562 |
323,389 |
69,827 | 27.5 |
使用料および 手数料 |
470,813 |
436,891 |
▲33,922 | ▲7.2 |
国庫支出金 |
4,663,896 |
4,696,835 |
32,939 | 0.7 |
県支出金 |
1,755,693 |
1,672,918 |
▲82,775 | ▲4.7 |
財産収入 |
374,645 |
413,994 |
39,349 | 10.5 |
繰入金 |
1,225,208 |
997,856 |
▲227,352 | ▲18.6 |
繰越金 |
20,000 |
20,000 | 0 | 0.0 |
諸収入 |
668,803 |
513,102 | ▲155,701 | ▲23.3 |
地方債 |
867,300 |
2,908,500 | 2,041,200 | 235.4 |
合計 |
24,210,000 |
25,090,000 |
880,000 | 3.6 |
平成27年度 | 平成28年度 | 平成29年度 | 平成30年度 | 平成31年度 | 令和2年度 見込み |
令和3年度 見込み |
---|---|---|---|---|---|---|
26,057 |
26,176 |
25,533 |
24.696 |
22,675 |
23,565 |
24,566 |
令和2年度の地方債残高については、新型コロナウイルス感染症の影響による交付金等の減収を補てんするための減収補てん債や、小中学校のトイレの大規模改造事業および特別史跡多賀城跡の南門復元整備事業に係る交付金・補助金の追加に伴う市債の増等で、平成31年度より市債残高が増額する見込みとなっています。
また、令和3年度については、国の地方財政計画に基づく臨時財政対策債の増額や、市庁舎の耐震対策等事業の本格化に伴う市債の大幅な増により、さらに市債残高が増額となる見込みになっています。
歳出予算については、大別すると、目的別と性質別の2つに分類することができます。
それぞれの区分ごとに、歳出予算を分析してみます。
ア目的(款)別
地方公共団体の予算は、歳入歳出とも、総務省令で定められている区分を基準に編成されており、それぞれ款・項・目・節に分類されています。
下の表は、一番大きなくくりの款という分類で集計したもので、行政分野ごとに分類されていることから、目的別分類と言われています。
前年度と比較して大きく増減のあったものについて説明します。
まず、総務費については、市庁舎耐震対策等事業の本格化に伴う増額及び国の地方財政計画に基づく臨時財政対策債の増額により、22億4,425万3千円(71.6%)の増となりました。
次に、衛生費については、宮城東部衛生処理組合の焼却炉基幹工事の進捗に伴う負担金の減額等により、2億1,880万3千円(14.0%)の減となりました。
農林水産業費については、大区画ほ場整備促進事業等の進捗に伴って、1億5,554万円(58.3%)の減となりました。
土木費については、緊急避難路・物流路(笠神八幡線)整備事業等の復興関連事業の進捗により、5億2,277万4千円(18.9%)の減となりました。
目的 | 令和2年度 (A) 予算額 |
構成比 | 令和3年度 (B) 予算額 |
構成比 | 前年度比 (B)-(A) |
伸び率 |
---|---|---|---|---|---|---|
議会費 |
218,889 |
0.9 |
213,762 | 0.9 |
▲5,127 |
▲2.3 |
総務費 |
3,132,888 |
12.9 |
5,377,141 | 21.4 |
2,244,253 |
71.6 |
民生費 |
9,934,456 |
41.0 |
9,605,078 | 38.4 |
▲329,378 |
▲3.3 |
衛生費 |
1,560,161 |
6.5 |
1,341,358 | 5.3 |
▲218,803 |
▲14.0 |
労働費 |
60,814 |
0.3 |
59,448 | 0.2 |
▲1,366 |
▲2.2 |
農林水産業費 |
266,580 |
1.1 |
111,040 | 0.4 |
▲155,540 |
▲58.3 |
商工費 |
336,587 |
1.4 |
312,896 | 1.2 |
▲23,691 |
▲7.0 |
土木費 |
2,767,545 |
11.4 |
2,244,771 | 8.9 |
▲522,774 |
▲18.9 |
消防費 |
715,904 |
3.0 |
758,694 | 3.0 |
42,790 |
6.0 |
教育費 |
3,175,266 |
13.1 |
3,001,246 | 12.0 |
▲174,020 |
▲5.5 |
災害復旧費 |
1 |
0.0 |
1 | 0.0 |
0 |
0.0 |
公債費 |
1,986,911 |
8.2 |
2,012,842 | 8.1 |
25,931 |
1.3 |
諸支出金 |
1 |
0.0 |
1 | 0.0 |
0 |
0.0 |
予備費 |
53,997 |
0.2 |
51,722 | 0.2 |
▲2,275 |
▲4.2 |
合計 |
24,210,000 |
100.0 |
25,090,000 |
100.0 |
880,000 |
3.6 |
イ性質別
次の表は、歳出の性質を基準にして分類したもので、性質別分類と言われています。
前年度と比較して大きく増減のあったものについて説明します。
まず、普通建設事業費については、市庁舎耐震対策等事業の北庁舎新築工事が開始することにより、8億8,586万3千円(50.7%)の増となりました。
積立金については、ふるさと・多賀城応援寄附が増額する見込みを立てていることや、災害公営住宅の家賃低廉化事業分の基金積立金の増額により、1億7,666万8千円(25.1%)の増額となりました。
維持補修費については、道路橋りょうの維持補修を計画的に行うことで維持補修費が減額となったことにより、3,518万4千円(14.3%)の減となりました。
補助費等については、宮城東部衛生処理組合の焼却炉基幹工事の進捗に伴う負担金の減額等により、3億9,972万4千円(11.5%)の減となりました。
性質 | 令和2年度 (A) 予算額 |
構成比 | 令和3年度 (B) 予算額 |
構成比 | 前年度比 (B)-(A) |
伸び率 |
---|---|---|---|---|---|---|
人件費 |
4,012,681 |
16.6 |
3,864,910 | 15.4 | ▲147,771 | ▲3.7 |
扶助費 |
6,162,002 |
25.5 |
6,380,057 | 25.4 | 218,055 | 3.5 |
公債費 |
1,986,911 |
8.2 |
2,012,842 | 8.1 | 25,931 | 1.3 |
普通建設事業費 |
1,748,537 |
7.2 |
2,634,400 | 10.5 | 885,863 | 50.7 |
災害復旧事業費 |
1 |
0.0 |
1 |
0.0 | 0 | 0.0 |
物件費 |
3,877,499 |
16.0 |
4,000,479 | 16.0 | 122,980 | 3.2 |
維持補修費 |
246,415 |
1.0 |
211,231 | 0.8 | ▲35,184 | ▲14.3 |
補助費等 |
3,474,522 |
14.4 |
3,074,798 | 12.3 | ▲399,724 | ▲11.5 |
積立金 |
703,898 |
2.9 | 880,566 | 3.5 | 176,668 | 25.1 |
投資および出資金 |
92,384 |
0.4 |
85,452 | 0.3 | ▲6,932 | ▲7.5 |
貸付金 |
205,000 |
0.8 |
205,000 | 0.8 | 0 | 0.0 |
繰出金 |
1,646,153 |
6.8 |
1,688,542 | 6.7 | 42,389 | 2.6 |
その他(予備費) |
53,997 |
0.2 |
51,722 | 0.2 | ▲2,275 | ▲4.2 |
合計 |
24,210,000 |
100.0 |
25,090,000 |
100.0 |
880,000 | 3.6 |
令和3年度に取り組む主な事業等を、重点的に取り組む事業と市政施行50周年を記念する取り組みに分けて紹介します。
事業名 | 予算額 | 事業概要 |
---|---|---|
多賀城の若者 みらい創造事業 |
30万円 |
多賀城の未来を創造するため、多様な感性や価値観、豊かな想像力を持つ若者たちと、アイディアを出し合い、新たなまちづくりの活動実践を促すワークショップを開催 |
デジタル行政推進事業 | 2,353万5千円 | 行政手続をスマートフォン等から入力することができるWebフォームを用いた行政手続のデジタル環境の構築。各種業務の自動処理化(RPA)を試行・実践するための業務委託等を実施 |
多賀城創建1300年記念関連事業 | 3,940万円 | 本市固有の歴史文化に付加価値を生み出し、次代につなぐ市民の誇りとして磨き上げることで、シビックプライドを高めることにつながるよう、多種多様な文化プログラムを展開 |
地域経営基盤構築事業 |
86万8千円 | 自治会・町内会をはじめとする多様な主体が協働で課題解決に向けて行動し、市民主体による持続的な地域経営を行っていくため、地域経営コーディネーターの協力を得ながら体制を構築 |
交通安全対策・啓発事業 | 1,761万4千円 | 高齢のドライバーを対象に体験型交通安全講習会やトレーニングアプリを活用した運転技能向上講習会等を開催 |
エコ未来推進事業 |
61万1千円 |
砂押川や市内の里山などで希少な動植物等に触れる自然環境体験を実施 |
創業支援事業(多賀城みらい塾) | 1,715万1千円 | 創業セミナーやスクール、ビジネスプランコンテストを実施 |
観光資源ブラッシュアップ事業 | 300万円 | 多賀城の観光の目指すべき姿や方向性を導き出すとともに、本市固有の歴史文化等に新たな価値を見出し、それをどのように観光につなげていくかを検討しながら、経済に波及する仕組みづくりを推進 |
農地活用次世代型農業促進事業 | 909万2千円 | 野菜等高収益作物及び他用途米への転換に対し補助金を交付。スマート農業に関する機器・設備等の導入補助や組織化に向けた支援を実施 |
中央公園魅力創造事業 |
1億27万1千円 |
歴史的文化と自然に親しむ都市公園として、中央公園を整備 |
地域とともにある学校づくり事業 |
894万5千円 |
地域全体で未来を担う子どもたちの成長を支える仕組みを導入 |
特別史跡多賀城跡復元整備事業 |
1億2,427万2千円 |
多賀城南門復元、築地塀の整備及び記録映像の制作を実施 |
多賀城市の令和3年度当初予算説明書について、掲載しております。
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