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更新日:2024年6月13日

男女共同参画関連用語

男女共同参画社会に関する用語について解説します。正しい知識を身につけましょう。

ジェンダー

社会的・文化的に形成された性別。「女/男とはこういうものだ」という通念を基にした男女の区別のことで、しばしば個人の能力や適性に関連のない性別役割分担の原因となっているものです。生物学的な性別とは異なります。

このジェンダーは、男女共同参画社会の阻害要因のひとつと言われていますが、「男らしさ」「女らしさ」は、社会や状況に応じて多様な意味を持ち、一概に定義できるものではないため、そのすべてが男女共同参画社会の阻害要因と言い切ることもできません。生物学的な性差に関わらず、多くの男女が「男らしさ」「女らしさ」といわれる特性を共に備えています。

例えば、「女らしさ」のイメージにつながりやすいと考えられる「思いやり」や「優しさ」は、多くの男性も持っています。一方、「決断力がある」、「責任感がある」など一般的に「男らしさ」のイメージにつながりやすい資質は、社会活動の場では男女とも備えておくべき特性と言えるでしょう。

男女共同参画社会の目指すところは、例えば、勇気や優しさなどの人間にとっての良い特性を、「男らしさ」「女らしさ」の二つに分類するのではなく、男女を問わず大切にしていこうというものです。

ポジティブアクション(積極的改善措置)

男女共同参画機会の格差を改善するために、男女のいずれか一方に対し、必要な機会を積極的に与えることをいいます。各種審議会等委員への女性の登用を計画的に進めていくことなどがこれに当たります。

ダイバーシティ

「多様性」のことです。性別や国籍、年齢などに関わりなく、多様な個性が力を発揮し、共存できる社会のことをダイバーシティ社会といいます。

アンコンシャス・バイアス

「無意識の偏見」「無意識の思い込み」。性別、国籍、年齢などによる偏見など、自分自身が気づいていないものの見方や捉え方のゆがみ・偏り・思い込みを表します。ダイバーシティを推進させるためには、相手とのコミュニケーションを通して、さまざまな場面でもたらされるアンコンシャス・バイアスの影響を削減することが不可欠です。

性的指向

性的指向とは、人の恋愛・性愛がいずれの性別を対象とするかを表すものであり、具体的には、恋愛・性愛の対象が異性に向かう異性愛、同性に向かう同性愛、男女両方に向かう両性愛などを指します。

LGBT

LGBTとは、レズビアン(Lesbian;女性が好きな女性)・ゲイ(Gay;男性が好きな男性)・バイセクシュアル(Bisexual;好きになる人の性別を問わない人)・トランスジェンダー(Transgender;生まれたときの性別とは異なる性を自認している人)という、性的指向・性自認が非典型的な人々のうち代表的とされるものの頭文字をと取った総称です。そうした人々を広く総称して、セクシュアル・マイノリティ(性的マイノリティ、性的少数者)と呼ぶこともあります。

「Intersex(中間的な性)」の頭文字のI、「Questioning(疑問)またはQueer(奇妙な);性別判断ができない人の総称」の頭文字のQを付けて「LGBTIQ」と表記されることもあります。

セクシュアルハラスメント

性的いやがらせ。通称「セクハラ」。相手の意に反する性的な言動により、相手方に不利益を与え、または相手方の生活環境を害すること。

具体的には、性的な冗談、容姿についてのからかい、性的な中傷の流布、身体に触る、抱きつく、食事やデートへの執拗な誘い、性的な関係を求めることなどがあげられます。いわゆる暴行、脅迫がなくても、地位や権力を利用した性的な行為はセクシュアル・ハラスメントであり、職場だけでなく、学校でも同様です。

ドメスティックバイオレンス(DV)

配偶者や恋人など親しい間柄(過去にあった関係も含む)にあるパートナーから振るわれる暴力・虐待のこと。

殴る蹴るのほか、侮辱する、脅迫する、他者とのコミュニケーションを遮断して孤立化させるなどの心理的暴力、生活費を渡さないなどの経済的暴力、性関係を強要するなどの性的暴力などが含まれます。

ドメスティックバイオレンスは、これらの暴力が重複して、長期間にわたって振るわれることが多くなっています。また、親しい間柄であることから、暴力の被害を受けやすく、その被害を訴えにくいという実態があります。

リプロダクティブ・ヘルス/ライツ(生殖に関する健康と権利)

女性も男性も、各人がそれぞれの身体の特徴を十分に理解し合い、思いやりを持って生きていくことは、男女共同参画社会の形成のための前提と言えます。

とりわけ、女性は、妊娠や出産をする可能性があるため、ライフサイクルを通じて、男性とは異なる健康上の問題に直面します。このため、女性が自らの身体について正しい情報を入手し、自分で判断し、健康を享受できるようにしていく必要があります。

リプロダクティブ・ヘルス/ライツの中心課題には、いつ何人子どもを産むか・産まないかを選ぶ自由、安全で満足のいく性生活、安全な妊娠・出産、子どもが健康に生まれ育つことなどが含まれています。また、思春期や更年期における健康上の問題など、生涯を通じての性と生殖に関する課題が、幅広く議論されています。

ワーク・ライフ・バランス

男女が共に人生の各段階において、仕事、家庭生活、地域生活、個人の自己啓発など、さまざまな活動について、自らの希望に沿った形で、バランスを取りながら展開できる状態のことを指します。

政労使の合意により策定された「仕事と生活の調和(ワーク・ライフ・バランス)憲章」では、仕事と生活の調和が実現した社会の姿を以下のように定義しています。

〔仕事と生活の調和が実現した社会の姿〕

1事と生活の調和が実現した社会とは、「国民一人ひとりがやりがいや充実感を感じながら働き、仕事上の責任を果たすとともに、家庭や地域生活などにおいても、子育て期、中高年期といった人生の各段階に応じて多様な生き方が選択・実現できる社会」である。

具体的には、以下のような社会を目指すべきである。

  1. 就労による経済的自立が可能な社会
    経済的自立を必要とする者とりわけ若者がいきいきと働くことができ、かつ、経済的に自立可能な働き方ができ、結婚や子育てに関する希望の実現などに向けて、暮らしの経済的基盤が確保できる。
  2. 健康で豊かな生活のための時間が確保できる社会
    働く人々の健康が保持され、家族・友人などとの充実した時間、自己啓発や地域活動への参加のための時間などを持てる豊かな生活ができる。
  3. 多様な働き方・生き方が選択できる社会
    性や年齢などにかかわらず、誰もが自らの意欲と能力を持って様々な働き方や生き方に挑戦できる機会が提供されており、子育てや親の介護が必要な時期など個人の置かれた状況に応じて多様で柔軟な働き方が選択でき、しかも公正な処遇が確保されている。

よくある質問

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総務部地域コミュニティ課市民活動推進係

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