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更新日:2023年6月16日
私たちの体は、夜眠っている間もエネルギーを使っています。そのため、朝起きた時には、エネルギーやエネルギーを作るために必要な栄養素が少ない状態です。朝ごはんを食べないと、午前中頭がボーっとしたり、イライラしたりしてしまいがちです。
朝ごはんを食べることによる効果は、5つあります。
ごはんなどの炭水化物は消化されてブドウ糖になり、血液に入って全身に行きわたり、脳や筋肉などのエネルギーになります。脳の唯一のエネルギー源であるブドウ糖が供給され、脳の働きが活発になり、集中力が高まります。
朝ごはんを食べると、胃や腸などの消化器官が動き出します。そうすると、体温が上昇し、体の活動準備ができます。
人間のからだにある「体内時計」は、約25時間周期といわれています。朝起きて太陽の光を浴び、朝ごはんを食べることで、少しずつずれた「体内時計」の調節をして元気に生活することができます。
朝ごはんを食べることで、昼ごはんや晩ごはんの「食べ過ぎ」を防ぎ、肥満の予防につながります。朝ごはんを食べずに次の食事まで時間が空いてしまうと、血糖値の上昇が急激になり、血糖値をコントロールするホルモンを使い過ぎてしまうことになります。
「その日の夜の眠りは朝に決まる!」といっても過言ではありません。
食事からとるたんぱく質を材料に、脳内で幸せホルモンのセロトニンが作られます。
セロトニンには、日中感情を安定させる作用があり、夜になると、日中に作られたセロトニンの量に従って、眠りを促すホルモンのメラトニンという物質が作られるからです。
朝ごはんをバランス良く食べると、日中は穏やかに過ごすことができ、夜も眠くなり良質な睡眠をとることができます。
多賀城市民の毎日朝ごはんを食べる割合は、小学5年生で87.0%、中学2年生が88.2%、20歳代から30歳代で66.1%と、どの年代でも目標値を下回っており、朝ごはんを食べていない人がいるのが分かります。子どものうちから毎日朝ごはんを食べる習慣を身に付けることは、将来の生活習慣病を予防するためにもとても大切です。
「食欲がない」「時間がない」「子どもが食べてくれなくて困る」という人は、口当たりが良くて簡単に食べられる果物やヨーグルトなどから始めてみましょう。