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更新日:2023年1月15日

ストレスとセルフケア

ストレスは誰にでもあるものですが、ためすぎると体調を崩してしまうこともあります。早めにストレスに気づいて、適切に休養をとることが、こころとからだの健康に大切です。

ストレスとは

ストレスとは、外部からの刺激を受けて生じた緊張状態のことです。外部からの刺激をストレッサーと言い、ストレッサーに適応しようとして、こころや身体に生じた様々な反応をストレス反応と言います。

ストレッサーには

  • 物理的ストレッサー:暑さ寒さ、騒音や混雑など
  • 化学的ストレッサー:公害物質、薬物、酸素欠乏や過剰、たばこ、アルコールなど
  • 生物的ストレッサー:病気、けが、ウイルス・細菌、花粉など
  • 心理・社会的ストレッサー:あらゆる人間関係、職場環境、家庭環境、経済情勢など

があります。人生の節目となるライフイベント(就学・卒業、就職・昇進・退職、結婚・離婚など)から、天気や通勤など些細な日常の出来事まで、生活を送るうえで生じる様々な出来事がストレッサーになり得ます。

健康な心は弾力のあるゴムボールに、ストレッサーは押す力、ボールの凹みはストレス反応に例えられます。程よいストレッサーであれば、元に戻ったり、生活の張りや活力へ変えていくことができます。しかし、ストレッサーが強すぎたり、長引いたりすると弾力が失われ、うまく戻ることができません。すると、こころとからだに影響が出てきます。

知っておこう!自分のストレスサイン

自分にあらわれやすい反応を知っておくと「いま、心が疲れているな」と早めに気づくことができます。ストレスは自覚がなくても知らずのうちに蓄積して、こころとからだに不調をきたすこともあります。ストレスサインに気づいたら、無理せず休養を十分にとり、ストレス解消のセルフケアをしたり、ひとりで抱え込まず家族や知人、相談機関へ相談しましょう。

からだのサイン

  • 眠れない(寝付けない、何度も目覚める)
  • 頭痛、腰痛、肩こり
  • 胃痛、便秘、下痢
  • 肌荒れ
  • だるい、疲れやすい
  • 食欲がない、食べても美味しくない

こころのサイン

  • 意欲、集中力の低下
  • イライラ
  • 気分の落ち込み
  • 不安
  • 興味、関心の低下

行動面のサイン

  • 嗜好品(お酒、たばこ、菓子類など)が増える
  • 物忘れ、ぼーっとすることが増える
  • 以前より、服装や身だしなみに無頓着または派手になった
  • 以前より、無口またはおしゃべりになった
  • 遅刻、欠勤

ストレスとうまくつきあうために

  • 生活習慣を整える:規則正しい生活習慣は、こころとからだの健康の土台になります。食事や睡眠をしっかりとる、軽い運動をするといった生活習慣もセルフケアの1つです。
  • 自分なりのストレス解消法をもつ:散歩、読書、音楽を聴く、カラオケ、写真を見る、ストレッチ、好きな香りを嗅ぐ、遠くを眺めてぼーっとする、出来事や気持ちを書き出す、花を愛でる…など。自分自身が「すっきりした」「リラックスした」と少しでも感じることを色々試してみましょう。
  • 身近に相談できる人をつくっておく:身近な人との会話や共に過ごす時間の中で、こころが緩み気持ちが楽になったり、考えが整理されたり、自分で解決する力が戻ってくることもあるでしょう。
  • ものの見方、自分の考え方を振り返る:ストレスがたまると、ものの見方や考え方はネガティブな方向に傾きやすくなります。一息ついて事実を見つめ、ポジティブな表現や異なる側面で捉えなおしてみると、ストレスから受けるダメージが変わってくるかもしれません。
  • 自分自身のこころの状態を知る

ほかにも厚生労働省では、疲れやストレスと前向きにつきあうコツ ポジティブ・シェアリング(外部サイトへリンク)を紹介しています。

うつ病とは

私たちは日常生活の中で、さまざまなストレスと付き合いながら過ごしています。時に落ち込んだり、イライラしたり、気分の浮き沈みを誰もが経験することと思います。ほとんどの場合、時間ととも回復し元気を取り戻すものですが、一向に元気が戻らず「眠れない」「食欲がない」「何もする気にならない」ということが続いている場合、うつ病になっているかもしれません。

うつ病は、ストレスが重なったり、様々な理由から脳の機能障害が起きている状態です。脳がうまく働かないので、ものの見方が否定的になったり、自分がダメな人間だと感じてしまいます。そのため、普段なら乗り越えられるストレスがより辛く感じてしまうといった悪循環が起きてしまいます。

早めの治療を始めるほど回復も早いと言われていますので、無理せず早めに専門機関に相談すること、そしてゆっくり休養をとることが大切です。

うつ病のサイン・症状

うつ病を診断する目安として、「次のような症状が2週間以上ずっと続く」というものがあります。1つ1つの症状は誰しもが感じるような気分ですが、それが一日中絶え間なく感じられ、長い期間続くようであれば、うつ病のサインなのかもしれません。

  • 抑うつ気分(ゆううつ、気分が重い)
  • 何をしても楽しくない、何も興味がわかない
  • 疲れているのに眠れない、早く目が覚める、一日中眠い
  • イライラして、何かに急き立てられているようで落ち着かない
  • 悪いことをしたように感じて自分を責める、自分には価値がないように感じる
  • 思考力が落ちる、集中したり決断することが難しいと感じる
  • 死にたくなる

周りからみてわかるサインもあります

うつ病では、自分が感じられる気分の変化だけでなく、周囲からみてわかる変化もあります。周りの人が「いつもと違う」こんな変化に気づいたら、もしかして本人はうつ状態で苦しんでいるのかもしれません。

  • 表情が暗い、元気がなくて疲れている様子
  • 人付き合いを避けるようになった
  • 身だしなみに気をつけなくなった
  • 遅刻、欠勤、物忘れやミスが多くなった
  • 落ち着かない
  • 急にやせる、または太る
  • 飲酒量が増えている

あてはまるかな?と思ったら

まずは専門家に相談しましょう。専門家のいるところは精神科や心療内科ですが、どこに行けばよいかわからない時は自分のことをよく知っているかかりつけ医に相談したり、専門の相談機関に相談しましょう。

インターネットや本などで一方的な情報を集めて自己診断することは、正しい診察を受ける機会を遅らせるだけでお勧めできない方法です。うつ病の中にも様々なタイプがあるので、本当にうつ病なのか、今後どのように対処していったらよいのかなど、専門医による生活な診断の上で改善を目指したほうが適切でしょう。

よくある質問

お問い合わせ

保健福祉部健康長寿課保健予防係

〒985-8531 宮城県多賀城市中央二丁目1番1号

電話番号:022-368-1494

ファクス:022-368-7394

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