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更新日:2022年12月16日
水痘(みずぼうそう)と同じウイルスが原因で起こる皮膚疾患です。ウイルスは水痘が治った後も体内に潜伏しており、加齢や免疫機能の低下などによって、ウイルスが再び活性化することで発症します。
個人差がありますが、多くは、はじめに皮膚の痛みが起こります。痛みとは、違和感、かゆみ、しびれ程度のものから、針で刺されたような痛み、焼けるような痛みまで様々です。
その後、水ぶくれを伴う赤い発疹が帯状に現れ、徐々に痛みが強くなります。痛みや皮膚の症状は、主に体の左右どちらかにみられ、3~4週間ほど続きます。
また、帯状疱疹のあとに生じる合併症として、帯状疱疹後神経痛(PHN)があります。症状や程度は人によって異なりますが、「焼けるような」「ズキンズキンとする」「刺すような」「電気が走るような」「鋭く引き裂くような」痛みが多いとされています。皮膚感覚の異常がみられることもあり、睡眠や日常生活に支障をきたす場合もあります。また、軽く触れただけで痛みを感じることもあり、「シャツが擦れて痛い」「痛くて顔が洗えない」などの日常生活への影響が出ることがあります。
治療の中心は、抗ウイルス薬の投与です。出来るだけ早く治療を開始すると効果が高いと言われています。帯状疱疹を疑う症状が現れたら、できるだけ早く医師に相談しましょう。
免疫力が低下しないよう、規則正しい生活を送ることが大切です。バランスのとれた食事、適度な運動、十分な睡眠など、できるだけ健康的な生活習慣を保ち、免疫力を高めましょう。
50歳以上の方は、帯状疱疹ワクチンの予防接種(任意接種)を受けることができます。希望される方は、かかりつけ医またはワクチンを取り扱っている医療機関にお問い合わせください。
なお、多賀城市では接種費用の助成は行っておりません。接種する場合は全額自己負担となります。