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更新日:2023年9月20日
奥の細道と多賀城
多賀城市は、日本三大史跡のひとつに数えられ市名の由来となった「多賀城跡」がある歴史のまちです。また、「壺碑」「末の松山」「沖の井(興井)」など、歌枕が集中している全国的にも稀にみる地域です。
江戸時代、奥の細道で松尾芭蕉が壺碑を訪れた際には、かつての姿を失った他の歌枕や旧跡を多くあるなか、壺碑だけは千年前と変わらぬままの様子であることに感動して泪を流し、芭蕉の俳諧の理念「不易流行(ふえきりゅうこう)」が生まれる端緒になったともいわれています。
「爰(ここ)に至りて疑なき千歳(せんざい)の記念(かたみ)、今眼前(いまがんぜん)に古人の心を閲(けみ)す。行脚(あんぎゃ)の一徳、存命の悦び、羈旅(きりょ)の労をわすれて、泪(なみだ)も落るばかり也」(『おくの細道』より)
壺碑に刻まれた「ことば」から多賀城創建の時期(西暦724年)が明らかになり、また、歌枕として詠まれたからこそ芭蕉は多賀城を訪れました。そして、紀行文『おくのほそ道』に壺碑との対面の感動の「ことば」を書き記したからこそ、後世のわれわれにその時の感動が伝えられています。
このように先人から受け継いできた本市固有の歴史や文化が「ことば」によって紡がれてきて、そして、令和6年(2024年)に多賀城が創建1300年という歴史的な節目の年を迎えます。
本市では創建1300年を契機とした、様々な「ことば」をテーマとしたアートプロジェクトを実施します。今回、その第一弾として、ことばのアートの一つである「俳句」をテーマに、ことばのシンポジウムを開催します。
シンポジウム当日は、多賀城市在住の俳人、高野ムツオ氏の講演のほか、10代から20代の若者による俳句制作の成果発表、俳句界で活躍する方々によるパネルディスカッションを行います。多賀城で紡がれる「ことばのチカラ」に触れてみませんか。
10代から20代の若者による俳句制作の成果発表、高野ムツオ氏の講演、西村和子氏、髙柳克弘氏、渡辺誠一郎氏、田原(でんげん)氏によるパネルディスカッション
シンポジウムと同じ日に、第30回「壺の碑」全国俳句大会が多賀城市文化センター小ホールで開催されます。
詳しくは俳句大会のページをご覧ください。
多賀城創建1300年に向かって、俳句、和歌、詩などの「ことば」をテーマにしたアートプロジェクトが始まります。今回は奥の細道サミットにちなんで俳句編。多賀城碑(壺碑)の前で若者の感性を込めた俳句を作ります。
当日は屋外の活動となります。連日猛暑が続いておりますので、各自でできる熱中症対策(帽子を被る、こまめに水分補給・休憩を行うなど)をお願いいたします。また、当日の気温や皆さまのご体調により、危険と判断される場合は、無理せずご欠席いただいてもかまいません。
以下個人情報の取り扱いなどの注意事項について、ご同意いただいたうえで申込をお願いします。(なお、未成年の方については申込をもって保護者の同意があったとみなします。)
・申込いただいた個人情報は、本イベントや多賀城創建1300年記念事業関係の事務連絡のために利用し、他目的には利用いたしません。
・当日の様子は広報のために撮影し、作られた俳句と一緒に多賀城創建1300年記念事業で公開します。また、報道機関による取材なども想定されますのであらかじめご了承ください。
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