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更新日:2022年6月21日
多賀城市教育委員会では、平成29年度に40件の発掘調査を実施しました。これらの調査は東日本大震災に伴う復興事業や個人住宅・宅地造成工事などに先立ち行ったものです。今回の速報展では、その中から注目される13件の調査成果を取り上げるとともに、あわせて科学的な処理を施した木製品を公開しました。さらに、宮城県教育委員会が実施した多賀城跡第91次調査についても紹介いたしました。
平成30年5月26日(土曜日)から7月29日(日曜日)まで
毎週月曜日、祝日の翌日(ただし、日曜日および土曜日にあたるときは除きます。)
多賀城市埋蔵文化財調査センター展示室(多賀城市文化センター内)
9時から16時30分(入館は午後4時まで)
無料
「多賀城市遺跡調査報告会」
平成30年6月23日(土曜日)13時30分から15時30分
多賀城市市民活動サポートセンター3階大会議室
入場無料・申込不要
多賀城跡第91次調査
多賀城南門から南にのびる南北大路の一部を調査しました。大路の東側溝は複数回の改修があり、路面も拡幅されたことが分かりました。この大路は、多賀城よりも新しい時代の河川により壊されている状況も確認されました。
写真提供:宮城県教育委員会
山王遺跡第178~179次調査
JR陸前山王駅の南側や山王小学校周辺の広い範囲を調査しました。東西大路や西3~7道路、大きな柱穴からなる掘立柱建物や井戸などを発見しました。また、方格地割の外側では畑や区画溝なども発見しました。
山王遺跡第183~185、192次調査
三陸自動車道多賀城ICの南側を調査し、平安時代の北1道路の他、竪穴住居などを発見しました。遺物は古代の土器、刀子、砥石や、古墳時代の石製模造品が出土しました。
山王遺跡第187~191次調査
多賀城消防署西部出張所の南東を調査し、南北にのびる区画溝や掘立柱建物、井戸を発見しました。このうち、井戸には木枠が設置されており、そこには箱の部材が再利用されていました。
市川橋遺跡第95次調査
三陸自動車道多賀城ICの南東側を調査し、古代の掘立柱建物や、竪穴住居などが密集している状況を確認しました。当時の高級品である施釉陶器や、役人が使用したと考えられる硯が出土しました。
志引遺跡第6次調査
本市の中央部に位置する標高約20mの丘陵上を調査しました。7世紀(西暦600年代)と推定される竪穴住居を発見したことにより、本遺跡の様子を知る手がかりが得られました。
西沢遺跡第30次調査
政庁東側の谷を挟んだ丘陵上を調査しました。古代の大型掘立柱建物や竪穴住居、中世の土塁や区画溝などを発見しました。見晴らしの良い丘陵上の土地が、長い期間にわたって利用されていたことが分かりました。
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