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更新日:2022年6月21日
多賀城市教育委員会では、平成30年度に34件の発掘調査を実施しました。これらの調査は東日本大震災に伴う復興事業や個人住宅・宅地造成工事などに先立ち行ったものです。今回の展示では、その中から注目される調査成果を紹介いたしました。
令和元年6月1日(土曜日)から7月28日(日曜日)まで
毎週月曜日、祝日の翌日(ただし、日曜日および土曜日にあたるときは除きます。)
多賀城市埋蔵文化財調査センター展示室(多賀城市文化センター内)
9時から16時30分(入館は午後4時まで)
無料
「多賀城市遺跡調査報告会」
令和元年6月29日(土曜日)13時30分から15時30分
多賀城市市民活動サポートセンター3階大会議室
入場無料・申込不要
山王遺跡第178・198次調査
大区画ほ場整備事業に伴う調査で、多賀城南面に広がるまちなみ(方格地割)の南側一帯を調査しました。この調査では、各南北大路を検出(けんしゅつ)し、当初想定されていた方格地割の範囲が広がることを確認した他、居住域と生産域の境を確認するなど、土地利用のあり方を検討する上で重要な手がかりが得られました。
山王遺跡第200次調査
JR陸前山王駅の南側を調査し、掘立柱建物や井戸、土壙などを発見しました。遺物は土師器(はじき)、須恵器(すえき)、石製品の他に、井戸からは木製品曲物(もくせいひんまげもの)、緑釉陶器(りょくゆうとうき)などが出土しました。
市川橋遺跡第96次調査
市川橋遺跡伏石地区の発掘調査で、多賀城南面に広がる道路網のうち、西3道路や北2道路を確認しました。また、区画内から南廂付き(みなみびさしつき)と考えられる掘立柱建物や、側板(がわいた)を持つ井戸を複数発見しました。建物の南側に位置する池状の落ち込みからは、完形の素焼きの土器が、100点近く出土しています。この周辺で大規模な宴会が行われ、一括で廃棄されたものとみられます。
新田遺跡第127次調査
古墳時代後期頃の竪穴建物を確認しました。過去の調査においても、この周辺で古墳時代中期から後期にかけての遺構が確認されているこおとから、当該期の集落が存在したものと考えられます。
八幡館跡第10~13次調査
八幡保育所の南東側を調査し、竪穴建物、土壙、溝を確認しました。竪穴建物は6世紀末から7世紀中頃のものと、8世紀末から9世紀前半頃のものと考えられます。
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