季節の観光スポット

春(3月~5月)

  • 六月坂の桜

    六月坂の桜

    多賀城政庁跡の北側に位置する六月坂地区は平安時代初期の役所跡で、大規模な掘立柱式の建物2棟を中心に、数棟の建物跡が見つかっています。現在は桜の名所としても知られ、特にしだれ桜が満開の頃はその楚々とした花が見る人々を楽しませています。都からはるばる多賀城へ赴任した人々はどんな春の景色を眺め、何に心を動かされたのでしょう。悠久の時の流れを感じさせる場所に咲く桜を愛で、都の雅やかさ、人々の心情に思いを巡らせてみるのはいかがでしょうか。

  • 多賀城政庁跡の桜

    多賀城政庁跡の桜

    京都が千年の都であるのと同じように、規模は小さいながらも多賀城も千年の歴史を持つ、みちのくの古都。政庁などの建物はすべて失われてしまいましたが、都人が憧れた歌枕が市内の各所に残り、時代の記憶を今に伝えています。現在、多賀城の中心施設であった政庁跡の周囲には桜の木があり、4月の開花時期には多くの市民が訪れ、花見を楽しむ名所となっています。特に築地塀に囲まれた政庁中央部の正殿前の石敷き広場にある2本の桜の古木に咲く花は風情たっぷり。訪れた人々の心を和ませてくれます。

夏(6月~8月)

  • あやめ園

    あやめ園

    特別史跡「多賀城跡」の一角に位置するあやめ園には、約2万平方メートルの敷地に、250種200万本のアヤメ、花菖蒲が植えられています。満開の時期である例年6月下旬から7月上旬には、「多賀城跡あやめまつり」が開催され、また、期間中の週末には、友好都市である福岡県太宰府市と山形県天童市、奈良県奈良市の観光物産コーナーや万葉衣装着付けコーナー、「あやめ俳句大会」など様々なイベントも行われ、大勢の人々で賑わいます。

  • 野田の玉川あんどんまつり

    野田の玉川あんどんまつり

    野田の玉川は、全国六玉川の一つに数えられる歌枕。時は流れ、小さな水路となっていましたが、平成4年に多賀城市の「水・緑景観モデル事業」の一環として、往時を偲ばせる姿に整備されました。そこを会場として例年8月下旬に開催されるのが「野田の玉川あんどんまつり」です。薄明かりのあんどんが醸し出す、幻想的な世界。ステージから聞こえてくる琴の調べや琵琶演奏、和歌朗詠、横笛演奏などの雅やかな音色。タイムスリップするようなひと時を楽しんでみませんか。

  • 貞山運河の水辺の風景

    貞山運河の水辺の風景

    貞山運河は、阿武隈川から塩竈湾を経て、石巻に至る国内最長の運河です。現在、「美しい日本の歴史的風土100選」に選定されています。明治時代、発案者の伊達政宗の法名「貞山」にちなみ、名付けられました。近代遺産の石積の護岸、小舟の行き来、水面に映る緑などなど見どころもいろいろ。夏、水辺を渡る涼やかな風に吹かれながらの散策はいかがでしょう。

秋(9月~11月)

  • 史都多賀城 万葉まつり

    史都多賀城 万葉まつり

    「史都多賀城」を代表する一大イベント。例年10月に開催されます。万葉衣装を身につけて、市民が参加する万葉行列・万葉行列コンテストのほか、市内の中学生による射礼やステージでの横笛、琴の演奏、万葉の踊りなど、史都多賀城を華やかに彩ります。万葉衣装着付け体験コーナーもありますから、いにしえ人に変身することも体験できます。

  • 加瀬沼の紅葉

    加瀬沼の紅葉

    加瀬沼は、江戸時代に八幡の領主天童氏が造った人工のため池で、現在は農林水産省の「ため池百選」に選定されています。宮城県により公園として整備され、春の桜、秋の紅葉の時期には多くの市民で賑わいます。小さな子どものいる家族にも人気のスポットです。多賀城跡からは徒歩で気軽に行ける場所ですし。史跡巡りの休憩場所としてもおすすめ。ちょっと足を延ばして訪れてみませんか。

冬(12月~2月)

  • さざんかの森

    さざんかの森

    多賀城廃寺に隣接する「さざんかの森」。多賀城市では、昭和46年11月に市制施行を記念して、さざんかを市木に決定しました。森には、結婚記念植樹として約600本のさざんかが植えられており、花の時期はもとより年間を通じて市民の憩いの場所となっています。花を愛でるだけでなく、結婚記念の植樹だけに、ひょっとしたら縁結びの幸運のおすそ分けにあやかることができるかもしれません。

  • どんと祭

    どんと祭

    1月14日に行われる「どんと祭」は、しめ縄や松飾りなどの正月飾り、お札やお守りなどを御神火に納めるものです。この御神火にあたると、心身が清められ一年間災厄が退けられると言われています。八幡神社をはじめ、市内各地の神社でどんと祭が行われます。ちょっと凍えてしまうかもしれない冬の歴史探訪、その締めくくりとして御神火にあたり、厄除けとともにその温もりを味わってみませんか。