ここから本文です。
更新日:2023年6月23日
ほ場整備に伴う発掘調査では、古代都市の中心部の調査を行っています。
メインストリートである東西大路(とうざいおおじ)は、都と国府を結ぶ官道であり、その沿線は陸奥国の国司(都から派遣された上級役人)が暮らした一等地です。
東西大路を東から見た写真です。
東西大路は何度も作り替えられていますが、9世紀前半頃の側溝を掘り下げたところ、完全な形の土器がまとまって出土しました。
さらに古い時期の側溝からは人の顔が描かれた土器が出土しました。
人面墨書土器と呼ばれ、息を吹き込んで水に流すことで、罪やケガレを払う清めの儀式に用いられました。
(参考資料祓『永代雑書』天保刊本より)
付近では木製の櫛や木簡も出土しています。
雪が舞う中ですが調査は佳境を迎えています。極めて重要な地区ですので細心の注意を払って現場に臨みます。
(氷点下にも気合い充分の発掘作業員)
お問い合わせ
より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください