更新日:2015年7月29日
ここから本文です。
刻んだみょうがと共にいただくと懐かしさと夏を感じるきゅうりの漬物。
漬物名人、渡邉とめさんの自慢の一品です。
昔は「漬物漬け上手な嫁さんの、身上持ち(しんしょうもち)上手」といわれ、実家では、漬物上手と近所で評判だったお義姉さんに教えられたそうです。
お姑さんからは「『初雪ぐらい(塩を)ふれ』といわれてね。今は、大根10キロに対して5パーセントの塩って教えるのにね。」と笑って話してくれました。
「いい塩梅(あんばい)」「手積りでわかる」といわれるとおり、塩加減は経験とかんが決め手のようです。
夏は、きゅうり漬けの季節です。
畑で収穫したきゅうりと塩を交互に樽いっぱいに積め、15キロの重石を2つ、軽々と持ち上げ乗せるまでの手早いこと。
ヌメリがでるので、1日おきにきゅうりを洗ってたたみ返しをしなければならないそうです。
そのとき熱湯をかけるのがパリパリとした食感のコツだとか。
「きゅうり漬けが一番手がかかる、おいしくとっておく(保存する)のは大変」と話していました。
漬けて1ヶ月ぐらいでべっこう色になり、お盆の頃に最もおいしくなるそうです。
夏から秋はきゅうりやナス。
寒くなってくると白菜、そして大根と、とめさんの手仕事は続きます。
漬物は食卓に欠かすことのできない一品。
新鮮な野菜と塩だけで「いい塩梅」に仕上がっています。
よくある質問
お問い合わせ
より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください