末の松山

多くの歌に詠まれた、みちのくを代表する歌枕。芭蕉は、「松の間々皆墓原」という光景を目の当たりにし、恋愛にまつわる歌枕の地が墓原と化している現実に無常を感じました。平成26年10月、名勝『おくのほそ道の風景地』に指定されました。
清原元輔は平安時代の歌人・官人で清少納言の父。三十六歌仙の一人であり、末の松山を詠んだ歌は小倉百人一首の一つです。

末の松山

ちぎりきな かたみにそでを しぼりつつ すゑのまつ山 なみこさじとは

清原元輔(後拾遺和歌集)

きみをおきて あだし心を わが持たば 末の松山 浪もこえなむ

東歌(古今和歌集)

多賀城市八幡二丁目