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更新日:2021年12月22日

発掘速報(平成30年10月)

市内遺跡における発掘調査(10月までに実施した調査)

山王遺跡第203次調査

本調査地は、JR東北本線山王駅の南側に位置しています。9月25日から10月5日までの間、9日間にわたって発掘作業を行いました。同じ敷地内の北側では、山王遺跡第200次調査を実施しています。

山王遺跡は弥生時代から江戸時代まで、さまざまな時代の遺跡が発見されています。

今回の調査では平安時代の道路跡を発見しました。

南203

調査区全景(南から)

上の写真では、奥と中央部に黒い部分が見えています。これは排水のために道路の両脇に設けられた側溝です。側溝と側溝の間が路面になります。

203作業

土の表面を丁寧に削ると、道路側溝の輪郭が次第に姿を現しました。作業員のいる部分が路面に相当します。

203東

全体を削り終えました。東西に延びる2本の道路側溝がはっきりと確認できます。

それぞれの側溝の幅は2.2~3.2mで深さが90cm、路面の幅が3.7~4.1mあります。

今回発見された道路は、その位置や規模、傾きなどから、南1道路であると考えられます。南1道路は古代多賀城の基幹道路である東西大路に並行するように、その南側に整備された道路です。本調査地点の東側で行われた調査(第178次調査)でも見つかっており、南1道路は本調査地点を通過して、さらに西に伸びていることがわかりました。

 

お問い合わせ

埋蔵文化財調査センター  

宮城県多賀城市中央二丁目27番1号

電話番号:022-368-0134

ファクス:022-352-6548

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