ここから本文です。
更新日:2021年12月22日
本調査地は、JR東北本線山王駅の南側に位置しています。9月25日から10月5日までの間、9日間にわたって発掘作業を行いました。同じ敷地内の北側では、山王遺跡第200次調査を実施しています。
山王遺跡は弥生時代から江戸時代まで、さまざまな時代の遺跡が発見されています。
今回の調査では平安時代の道路跡を発見しました。
調査区全景(南から)
上の写真では、奥と中央部に黒い部分が見えています。これは排水のために道路の両脇に設けられた側溝です。側溝と側溝の間が路面になります。
土の表面を丁寧に削ると、道路側溝の輪郭が次第に姿を現しました。作業員のいる部分が路面に相当します。
全体を削り終えました。東西に延びる2本の道路側溝がはっきりと確認できます。
それぞれの側溝の幅は2.2~3.2mで深さが90cm、路面の幅が3.7~4.1mあります。
今回発見された道路は、その位置や規模、傾きなどから、南1道路であると考えられます。南1道路は古代多賀城の基幹道路である東西大路に並行するように、その南側に整備された道路です。本調査地点の東側で行われた調査(第178次調査)でも見つかっており、南1道路は本調査地点を通過して、さらに西に伸びていることがわかりました。
お問い合わせ
より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください