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更新日:2022年5月16日
今年度のほ場整備事業に伴う発掘調査では、引き続き山王小学校より東側一帯の山王遺跡第179次調査、および北西側一帯の新田遺跡第119次調査について、発掘調査を実施しています。
山王遺跡第179次調査では溝跡に堆積した灰白色火山灰(915年頃に降下したもの)の下層から、木製の皿がほとんど完全な形で出土しました。
直径およそ40センチメートルになる大型品です。
そのほか、東海地方で作られた9世紀代の緑釉陶器(りょくゆうとうき)が発見されています。
当時こうした陶器を使うことが出来たのは、一部の上級役人や僧侶に限られていたと考えられています。
昨年12月の発掘速報で紹介した、山王遺跡第173・174・175・176次調査のすぐ西側で、個人住宅5件の建築に伴う発掘調査を行っています。
今のところまだ全貌は見えていませんが、遺跡の様子がある程度分かった段階でお知らせしたいと思います。
5月の発掘速報でお知らせした山王遺跡第184・185次調査に挟まれた調査区です。
北が第184次、南が第185次調査区です。
今回の調査では多賀城南面に広がる道路網のうち、南北大路から北に1本目に当たる北1道路の延長を確認しました。
竪穴住居から出土した遺物の年代が道路と同じであり、建築方位も平行していることから、道路を意識して作られた住居だと考えられます。
今年度、多賀城市では小型無人機「ドローン」を購入しました。
埋蔵文化財調査センターでは、これを使って発掘調査の記録写真撮影を行います。
今日が初フライトです。
どんな写真が撮れるのでしょうか。
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