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更新日:2016年2月2日

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笛のおんちゃん 小野寺さん

3学期が始まって間もないある日の午前7時30分、最低気温は氷点下、道路は凍ってつるつるです。

「おはよう」、「おはようございます」、「道路、凍っているから気をつけてね」

急ぎ足の子どもたちも立ち止まり、足元を見ながら慎重に横断歩道を渡っていました。

毎朝7時20分から8時まで市内鶴ヶ谷の自宅近くの横断歩道に立ち登校する子どもたちを見守っているのは小野寺幸助さん(77歳)です。

 

旗を持って周囲の安全確認をする小野寺さん

 

始めたきっかけ

私は65歳まで仕事をしていました。
定年退職後に知り合いから、
「ヒマな時間にその辺を見回ってくれないか」
と声をかけてもらったことがきっかけです。


天真小学校の校長先生にも声をかけてもらい、
誰が見ても分かるようにと横断旗も用意してもらいました。

今では天真小の行事などにも招待され、運動会にも参加しています。
もう今年で12年目になりますね。

 

 

安全に子どもたちを誘導している様子

 

気を付けていることは?

笛(ホイッスル)を吹く限りは安全確認を怠らないようにしています。
この道路は交通量が多くて、
朝は渋滞するので対向車が来ないか、特に気を付けています。


運転手に気づいてもらうには、笛が一番。
笛ももう4つ目なんです。

 

 

 

信号が変わるのを子どもたちと待つ様子

 

毎日大変ではないですか?

いえ、むしろ子どもたちから元気をもらっています。
ここ数年ずっと風邪もひいていません。

運動会や買い物先で子どもたちに会うと「あ、笛のおんちゃんだ!」と声を掛けてくれますね。
嬉しいですね。
お母さんたちは、私のこと知らないから「誰??」って思うみたいですけど(笑)

 

 

大切にしていること

あいさつは大切ですね。
こうして毎日あいさつしていると、子どもたちの様子を見て、
「今日は楽しいことが待っているのかな」
とか
「朝、おかあさんに怒られてきたのかな」
なんて分かるんです。

それから
子どもたちは中学・高校生になってもあいさつしてくれますよ。

毎日この道路を通るドライバーさんの中には、
あいさつをしてくれる方もいます。
そのような方は、安全運転をしてくれます。


子どもたちだけじゃなくて、
大人もあいさつをしていると、子どもたちに気を配って、
ルールを守ってくれるようになりますね。

 

 

児童に時間を聞かれて確認する様子

 

「おはよう」

「今何分ですか?」

「50分!まだ間に合うよー。」

そんなやり取りが何回も聞こえてきます。

何回も聞かれるから、こうしているんだよと、
袖の上に付けた腕時計を見せてくれました。

 

 

児童にお友達が登校したかを聞かれて教えている様子

 

「〇〇ちゃん、もう行った?」
「今日はもう行ったよ」

子どもの名前や仲良しのお友達も
小野寺さんは知っているんですね。

 

 

 

編集後記

取材した朝は、路面が凍る程寒い日で、
笛のおんちゃんこと、小野寺さんの隣りに立っているだけで、
指先が痛くなりました。パソコン

そんな寒い朝でも、
ずっと笑顔で子どもたちに向かってあいさつをしながら、
安全確認をしている小野寺さん。

当たり前の様に会話する小野寺さんと子どもたちの様子を見ながら、
笛のおんちゃんは本当に毎日ここに立っているんだなと感じました。

とっても寒い日でしたが、ほっと温まる取材で、私も素敵な朝をスタートすることができました。

 

お問い合わせ

総務部地域コミュニティ課広報広聴係

 〒985-8531 宮城県多賀城市中央二丁目1番1号

電話番号:022-368-2092

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