プロフィール

  1. 作者:日下常由氏 略歴

    '56 山形県立東高校を経て中央大学法学部卒・画家を志す・一線美術展委員努力賞・上野山清貢賞等
    '66 河北美術展・河北賞等4回受賞、'78より同展招待出品
    '70 宮城県芸術祭賞
    '75 文化庁海外派遣研究生候補 '78 スペイン賞展(バルセロナ)
    '78 イタリー賞展(ベ二ス)優秀賞・ベンドラミン・力レルジ宮殿賞 新芸術協会展金賞 '80 東京都教育委員会賞など
    '79 ギリシャ賞展(アテネ)、ル・サロン展(パリ)後連続出品
    '80 スペイン賞トリエンナーレ展(バルセロナ)
    '81 アメリカ商務省観光局及び河北新報社招待、特派員、米国各地取材
    '82 フランス・テレビ太陽賞、ル・サロン会員に推挙
    '85 仙台市民ギャラリー開館10周年、河北新報社創刊88周年 大伴家持没後1,200年記念万葉書画展に大作60点出品
    '87 多賀城市文化センターに150号・約300号の大作収納
    '89 日本美術出版社春の創作選抜展、最優秀賞受賞
    '90 多賀城市文化センターに約800号「古代多賀城の賦」作品収納
    '90 フェスティバル・ダ・アート・ジャポネ(パリ)アートトップ賞受賞
    '91 日本初の高岡市万葉歴史館主催・1ヶ月にわたる日下常由万葉画展
    '91 政令都市仙台広瀬文化センター鍛帳原画制作(京都ー龍村)
    '92 大和町文化センター緞帳原画制作(京都一龍村)(大和町・以後連続まほろば大使)
    '93 河北新報朝刊に半年間「心の万葉集」執筆
    '96 全国万葉フェスティバル in 多賀城にて日下常由万葉絵画展特別展示参加
    '99 宮城県教育文化功労者表彰を受ける
    '01 日蘭交流展にて著名哲学者名に因むロッテルダム・エラスムス文化賞受賞・新芸術協会代表に就任
    '07 多賀城文化センターにて大伴家持・多賀城に因む大作を発表個展
    '07 日露交流展にてモスクワ芸術文化国際功労賞受賞
    '08 日西芸術交流展にてスペイン・バルセロナ国際芸術選賞受賞
    '08 私の万葉の絵2点が、日仏友好150周年記念トリコロールコレクション・ワインアートラベルに採用、最高賞のコレクション大賞受賞、パリ・ベルシー美術館に永久収蔵
    '10 「日メコン交流年2009」に際し、文化の架け橋となる作家としてタイ王室ソムサワリ王女芸術賜杯授与
    '11 地域文化功労者として文部科学省大臣より直接表彰を受ける
    '12 画文集『心の萬葉集』刊行
  2. 故日下常由氏を『万葉集』の世界へと誘ったものとは何か。家族に尋ねると、〝昭和39年の多賀城政庁跡の発掘現場で夕陽の幻想的な美しさに心を動かされたこと〟と語ります。また、創作活動については、〝毎年の冬、主人は一人で万葉集ゆかりの場所へ旅に出ていました。予定も立てず、思いの向くまま。一日中歩いたこともあったみたいです。そして、その場所で、その時々に受けたイメージを大切にしていたようです。でも、時には万葉の世界を、心情をどう表現しようかとアトリエで思い悩む姿も見られました〟とキャンバスに向かう氏を思い浮かべながら振り返ります。後に、親友の寺崎氏のご協力で、伊勢・志摩方面への3千キロの取材ができ、沢山の万葉画が生まれました。一生の思い出になったようです。

    約三十年の間独りリュックを背負い全国の万葉故地を探索し、歌のイメージを絵画的造形の世界に表現できまいかと試行錯誤を繰り返してまいりました。又、歌の内容、語句、その情景感・時代背景・地理的風土の変化、更には風俗諸具らの考証など難点も多く、加えて非効率的・非経済的な取材思考に関わる時間の空費を意識するとき、幾度も挫折感を重ねてまいりました。でも万葉集には途中で止められない不思議な魅力があります。
    「日下常由『心の萬葉集』 刊行に当たり」より抜粋

    このデジタルミュージアムは、万葉歌のイメージを絵画的造形で表現することに半生を捧げた故日下常由氏の作品から106点を選抜し掲載しています。どうぞゆっくりとご鑑賞ください。

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