沖の井(沖の石)

小さな池と連なる奇岩が織りなす趣ある景観の歌枕です。住宅地の中、庭園の一部のように残ります。江戸時代には保護するために守人も置かれました。
二条院讃岐は平安時代から鎌倉時代にかけての女流歌人で女房三十六歌仙の一人。内讃岐、中宮讃岐とも称されます。「わが袖は~」の歌は有名で、後に「沖の石の讃岐」とも呼ばれたそうです。

沖の井(沖の石)

わが袖は 汐干に見えぬ 沖の石の 人こそ知らね 乾くまもなく

二条院讃岐(小倉百人一首)

おきのゐて 身をやくよりも 悲しきは 宮こしまべの わかれなりけり

小野小町(古今和歌集)

多賀城市八幡二丁目