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更新日:2017年2月14日

発掘速報(平成28年12月)

市内遺跡における発掘調査(12月に実施した調査)

山王遺跡第173・174・175・176次調査

山王四区で実施した第173・174・175・176次調査は、個人住宅の新築に伴う発掘調査です。
今回の調査では南北に延びる道路側溝などを発見しました。
下の写真は、上が東になります。道路側溝は、調査区の東端で確認されています。

 

山王173次から176次全景

 

特別史跡多賀城跡の周辺では、東西南北に規則的に走らせた道路が多数見つかっており、これらの地割に沿って街並みが広がっていたと考えられています。

山王173次の方格地割

今回発見された道路側溝は、多賀城政庁の南に位置する南北大路(なんぼくおおじ)から数えて西に7つ目の南北道路に伴う西側側溝と考えられ、この道路は便宜的に西7道路と呼んでいます。

 

山王175次全景

このうち、山王遺跡第175次調査では道路側溝に接続する東西溝のほか、井戸跡を発見しました。最初の写真の右から二番目の調査区に当たります。中央の窪み部分を近くで見たのが、下の写真です。

 

山王175次井戸

発掘速報(平成28年9月)でお知らせした、内館館跡で発見された井戸跡に構造がよく似ていて、
四隅に建てられた柱同士を横木で繋ぎ、外側に竪板(たていた)を当てて、さらに周囲を土で埋め戻すことによって、土圧で竪板を抑え込む構造となっています。

 

山王遺跡第177次調査

発掘速報(平成28年11月)でも掲載した奈良・平安時代の掘立柱建物跡を、測量や写真の記録を取りながらすべて掘り上げました。
その完掘状況をお知らせしたいと思います。

 

山王177次掘立柱建物跡

写真の上が北になります。
東西3間、南北2間の規模をもつ柱穴の配列を発見しました。
今回の調査は同じ面で古代から近・現代までの遺構群が発見されているので、遺跡の変遷については今後検討していきたいと思います。

 

内館館跡第1次調査

ほ場整備事業に伴う発掘調査では、引き続き内館館跡の調査を実施しています。12月には2箇所の調査を行いました。

一つ目の調査区は、昨年4月~7月に平安時代の畑跡を広く確認した調査区のすぐ北隣に位置しています。平安時代の畑跡や区画溝が見つかり、畑跡の広がりや区画の様子を確認することが出来ました。

写真の中央部の木が生い茂っている場所には、南宮神社が鎮座します。

内館89

二つ目の調査区では、内館館跡の西側に位置する南宮神社の参道を整備するため、境内周辺で遺跡の有無を確認する調査を行いました。部分的な掘り下げにとどめたため詳細は分かりませんでしたが、井戸の可能性がある大きな穴、柱穴、平安時代の畑跡や溝を確認しました。内館106

 

 

 

 

 

 

お問い合わせ

埋蔵文化財調査センター  

宮城県多賀城市中央二丁目27番1号

電話番号:022-368-0134

ファクス:022-352-6548

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