地域の公共交通を考える

最終更新日 平成23年12月6日

目次

環境負荷と公共交通

日本では、自家用車から排出される二酸化炭素の量が平成2年度から比べると約48%も増加しており、大気汚染、地球温暖化などの問題が深刻化しています。多くの方が公共交通を利用するようになれば、自家用車の走行距離削減になり二酸化炭素の排出抑制を図ることができます。地球温暖化対策、人にやさしい環境づくりの面からも公共交通に期待が寄せられております。そのため、パークアンドライドの積極的な推進も求められています。

地方都市を取り巻く環境と交通手段の変化

地方都市では、車社会の進展により、バス利用者が年々減少し、その減少が便数の減少、路線の廃止を招いてバス離れがおき、自家用車の利用が増加することでさらにバス利用者が減少するという悪循環に陥っています。

平成14年に道路運送法が改正され、バス事業者が自由に路線撤退(許可制から届出制に)できるようになり、全国で路線バスの撤退が進んでいます。東北地方では、この4年間に約15%のバス路線が廃止になっています。

国土交通白書「地方圏における交通機関利用の割合」によると、自家用車の利用は、昭和50年では50%でしたが、平成17年度には84%にまで増加しています。また、「買い物での自家用車利用状況」でも、地方都市における自家用車利用が進んでいます。

このように地方都市では、日常生活の交通手段として、自家用車に大きく依存していることが分かります。

4つの鉄道駅

市内には、4つの鉄道駅(JR仙石線下馬駅・多賀城駅、JR東北本線陸前山王駅・国府多賀城駅)が設置されています。この4駅は、1日あたり12,000人、年間では440万人もの方に利用されています。

少し範囲を広げて見ると、徒歩、自転車などでアクセス可能な範囲にある鉄道駅が、6駅(福田町駅、高砂駅、中野栄駅、西塩釜駅、岩切駅、塩釜駅)存在します。

徒歩圏域を半径2キロメートルすると、多賀城大代地区の一部にお住いの方を除き市民のほとんどが、各駅から徒歩圏域内にお住いになっています。

このように、鉄道までの移動に関していえば、本市は大変恵まれた場所に位置しております。

多賀城東部線・七ヶ浜循環線の状況

東部線は平成8年10月から運行を開始し、現在、国府多賀城駅〜多賀城駅〜七ヶ浜町汐見台中央間で上下合わせて28便が運行しています。

七ヶ浜循環線は従来運行していた路線バスの廃止に伴う代替輸送として、平成18年12月から本塩釜駅前〜下馬〜七ヶ浜循環を連絡する右回り・左回り合わせて32便が運行しています。

両路線とも昨年度と比較して、平成19年4月から利用者が増加傾向にあります。新年度からの通勤・通学手段として利用者が定着したと考えられます。

共同運行路線と宮城交通渇^行路線は、大代地区、七ヶ浜町方面の徒歩圏域外をバスにより補完しています。

求められる公共交通

過度の車依存脱却と地域で支える公共交通

環境にやさしい公共交通

多くの方が公共交通を利用するようになれば、自家用自動車走行距離削減につながり、二酸化炭素を削減することができます。現在、少子高齢化を迎える中で、これまで、自家用自動車に依存し、まちの外側へと広がっていくこれまでの郊外型の開発から、都市機能を集約した「コンパクトなまちづくり」への転換が求められ、公共交通の重要性が見直されています。

このように、公共交通は、地球温暖化対策、環境負荷低減の面からも大きな役割を担っています。

地域で支える公共交通

次々路線バスが廃止になっていく中で、現在運行中のバス路線についても利便性の向上を図らなければ路線バスが維持できない状況です。利用者側においてもバス路線を維持するために自家用自動車に依存した生活の見直しも必要です。しかし、現実的にはバス利用者だけの運賃収入で路線バスを維持することが難しい状況です。これからは、地域全体(行政、企業、地域住民)が一体となって、地域の実状にあった公共交通をつくることが求められています。

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