おいしく、楽しく、学校給食
平成14年度の2学期から、「ドリームランチ多賀城」で作られた給食が、子どもたちに届けられています。
そこではどんな給食が作られているのでしょう。そしてどんな願いが「その一食」に込められているのでしょうか。
最終更新日 平成24年2月21日
目次
- ドリームランチ多賀城では
- 給食に使用する食品の産地
- 安全な給食
- 給食が子どもたちへ届くまで
- 地元の食材を取り入れて (「地場産品」を給食で使用している時期)
- 人気メニュー、だけではありません
- いろいろな取り組み
ドリームランチ多賀城では
調理の準備は8時ごろから始まり、各学校には11時40分ごろまでに配達されます。
配達のとき使う容器も工夫して、フライなど温かい料理は温かく、サラダなど冷たいものは冷たいうちに食べられるように保温保冷しています。
食器も以前のランチプレート式に比べて種類が増えました。
麺類用の大きなどんぶりも用意したので、味噌ラーメンやうどんなども、たっぷり食べられるようになりました。
給食に使用する食品の産地
福島第一原子力発電所の事故に伴い、本市の学校給食や学校給食用食材の安全性に関する不安の声が寄せられていることから、本市学校給食センターで使用する食材の産地を公表することにより、安全・安心で、かつ、おいしくて当たり前を旨として、調理・提供しております。
今回産地公開を行う学校給食用食材は、下記のとおりとなっております。
- 主食(ご飯およびパン)および牛乳の主な原料および産地(PDF形式 12KB)
- 平成24年3月に学校給食で提供する野菜および果物の産地(予定)(PDF形式 11KB)
なお、野菜および果物の産地(予定)は、翌月使用予定の食材を前月中旬にホームページで公開してまいります。
安全な給食
安全な給食を目指して次の点に気をつけています。
安全に関すること
- 食材については、85度以上に加熱しています。
- 食中毒などを防止するため、全て熱を通しています。
- 調理したものは、温度を測って加熱不足を防いでいます。
- 調理終了から食べるまでの時間を2時間以内にするように努力しています。
献立に関すること
- 季節感を取り入れ旬の食材を使うように心掛けています。
- 食材についても、地元の食材をできるだけ取り入れるように心掛けています。
- 給食が楽しみになるように献立を考えています。
アレルギーに関すること
- 現在のところ、代替食の対応はしておりません。
- 献立表に使用している食品を明記しています。
- 必要な児童生徒に対して詳細のアレルギー献立を配布しています。
- 学校を通して申し出ることにより牛乳、パン、米飯について停止することもでき、給食全てを停止(弁当持参)することもできます。
栄養に関すること
文部科学省の定める「児童又は生徒1人1回当たりの学校給食摂取基準」に基づいて、栄養が摂れるように心掛けています。
給食が子どもたちへ届くまで
検収室
食材は、毎日8時20分までに給食センターに届けられ、栄養士と調理員が品質と数量を確認するために検収をしています。写真は、食肉の検収風景です。

食材は、すぐに清潔な専用容器に詰め替えし、温度管理が必要な食材は、すぐに冷凍冷蔵庫に収納されます。
下処理室

ここでは、主に野菜の洗浄を行います。
原則的に下洗い、中洗い、仕上げ洗いの3段階で行われ、専用容器に入れられて上処理室に送られます。
上処理室
ここでは、清潔に処理された野菜を「サイの目切り機」「フードカッター」等を用い、目的に応じた形に加工します。
揚物・焼物・蒸し物室
ここでは、「揚げる、焼く、蒸す」といった調理を短時間で行います。ここでは、すべての調理が1時間以内で、それぞれ2,000食分(合計6,000食分)以上が調理できるように設
計されています。
サラダ・和え物室
ここでは、90度の食品を20分で5度まで冷却することができる「真空冷却機」、大量の和え物を一気に撹拌する「アームミキサー」などを使って、サラダや和え物を作ります。
煮炊き室
ここでは、一釜当たり約1,000食分の調理能力を持つ回転釜を合計9機設置し、大量の煮炊 き調理を行います。釜は二重構造になっており、その中を通る蒸気の熱で調理しています。
このため、直接加熱機器に触ってしまう事故を防止できます。また、冷却機能も兼ね備えています。
配缶
調理されたものを、1クラス毎に食缶に盛り、 蓋をしてコンテナ配送室に運びます。
コンテナ配送室
ここでは、出来上がった給食をコンテナに収める作業を行います。
食器については、前日のうちに洗浄室で洗浄したものを収納し、コンテナごと乾燥、消毒しています。
コンテナ1台で6クラス分の給食を運ぶことができます。
コンテナとトラックを積み込む出口は、荷台とピッタリ密着するドッグシェルター方式となっており、清潔を保つ工夫をしています。
ここでトラックに載せられた給食が子どもたちに届きます。
地元の食材を取り入れて
食品の安全性が最近話題になっていますが、安心して食べられる給食を提供するために、センターではHACCP(ハセップ)と呼ばれる新しい衛生管理方法を導入しました。
- HACCP(ハセップ)
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絶対に食中毒を起こしてはならない宇宙飛行士の宇宙食を作るため考えられた衛生管理法。今までの食品加工では、できあがった製品の一部を抜き取って検査していましたが、HACCP方式では、食品加工の工程の途中で衛生管理上重要な部分を重点的に管理することで、すべての製品の安全性を保証しようとするものです。
もちろん食材についてもより安全なものを選択しています。その一つが、地元の食材をできるだけ取り入れようとの試みです。
平成13年度からにんじん、玉ねぎ、大根、きゅうり、白菜、にら、ミニトマト、みその8品目について、市内の農家で作られたものを取り入れてきましたが、現在は15品目(にんじん、じゃがいも、玉ねぎ、長ねぎ、ピーマン、キャベツ、ほうれん草、チンゲンサイ、大根、きゅうり、白菜、にら、小松菜、ミニトマト、みそ)の食材を給食に取り入れています。
これらの作物は、JA仙台多賀城支店生産者直売会学校給食部会の皆さんが、子どもたちのためにEMボカシ肥料なども取り入れ、低農薬を心がけて作った作物です。
生産量が天候などに左右されるため、全ての作物を市内産でまかなうことはできませんし、市内では調達できない食材もありますが、生産者の皆さんが話し合いながら、よりよい食材で給食を作れるようにがんばっています。
- EMボカシ肥料
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悪臭の原因物質を分解する光合成細菌、殺菌力のある放線菌、発酵作用のある酵母菌、乳酸菌など、自然界から採取し、抽出、培養した有用微生物群を総称してEM菌と呼び、生ゴミのたい肥化にも使われます。「EMボカシ肥料」とは米ぬかなどの有機質肥料にEM菌を混ぜて発酵させて作った肥料のことです。現在市内の農家ではEMボカシ肥料を取り入れた土づくりが行われています。
給食に使われている多賀城の野菜
にんじん
- 原産地はアフガニスタン。長いにんじんは中国から、短いにんじんはアメリカから伝わった。
- にんじんの色はカロテン色素で、体の中に入るとビタミンAに変わる。風邪をひきにくくしたり、肌をきれいにする働きがある。
白菜
- 原産地は中国で、大正時代中頃から多く作られるようになった。
- 大根に次ぐ生産量で、生で食べられ、鍋物にもよく使われる。漬け物にするとおいしい。貯蔵しやすい野菜。
- 食物繊維が豊富で便通を良くする。
チンゲンサイ
- 中国から伝わった野菜。クリーム煮、油炒め、スープ、和え物などいろいろな料理に使われている。
- 葉は肉厚で軟らかく、ゆでたり、油炒めすると緑色が一層鮮やかになる。
- カルシウムやビタミンA、ビタミンCなどが豊富。
きゅうり
- 原産地はヒマラヤ地方。平安時代に中国から伝わった。熟すと黄色くなり瓜に似ているので「黄瓜」と名づけられた。
- 夏の食べ物だったが今は年中食べられる。
- ほとんどが水分だが、カリウムも含まれている。
- 彩りや香りと歯ざわりを楽しむ野菜。
じゃがいも
- 原産地は南米アンデス山地。馬鈴薯、にど芋など呼び名がいろいろある。男爵いもはアメリカから、メークインはイギリスから伝わった。
- 北海道が主産地。でんぷんの原料。無機質ではリン、カリウム、ビタミンCが多い。
- 粉ふきいも、マッシュポテト、煮物、炒め物、スープなど広く使われている。
小松菜
- 東京の小松川で発見された菜というところから小松菜という名が付いた。冬菜とも呼ばれ冬場の重要な野菜。現在は一年中出回っているが2月頃がアクが少なく甘みがあっておいしい。
- カルシウム、鉄、カロテン、ビタミンCを大量に含んでいる。
- おひたし、和え物、炒め物、みそ汁の具などに使われる。
ほうれんそう
- 今から400年ほど前に中国から伝わった。体の調子を整えるビタミンや貧血を予防する鉄分が多く含まれている。
- 12月から1月頃に収穫したものが甘みが増して一番おいしい。
- おひたし、ごま和え、みそ汁の具などに使われる。
大根
- 昔は「おおね」とか「すずしろ」といわれていた。日本で一番作られて、一番食べられている野菜。
- 根はおろしや煮物、漬け物などで食べられる。
- 胃の消化吸収を良くしてくれる働きがある。
- 葉にもビタミンやミネラルが豊富。
長ねぎ
- 原産地は中国西部で古くから作られている野菜のひとつ。
- 白ねぎ(根深)と青ねぎ(葉ねぎ)がある。
- ビタミンB1の吸収を良くする、臭いの成分の硫化アリルが含まれている。豚肉や魚と一緒に食べると効果的。
- 薬味や鍋の材料に欠かせない。
玉ねぎ
- 最も古くから作られている野菜。原産地は西アジア、ペルシャで日本には明治時代に伝わり、コレラの予防薬として食べられたときもあった。
- 肉や魚の臭みを消すスパイスの役目をしたり、肉を軟らかくするので、ハンバーグ、シチュー、カレーなどに欠かせない。
ミニトマト
- 現在のトマトの原種。果肉が固くいたみにくいので、完熟したものが収穫され、店に並ぶ。トマトに比べ水分が少なくビタミンCが多い。甘みも強く、食物繊維も多い。
- 形のかわいさと色の鮮やかさからトマト嫌いの子も食べられる。
にら
- 原産地は中国で、弥生時代に伝わり、薬草として食べられていた。
- 旬は3月から4月。
- ビタミンA効力が豊富。ビタミン類やカルシウムも多く含まれている。
- ぎょうざやにら炒めの中華料理、おひたし、にら玉、みそ汁の具などに使われる。
味噌
- 奈良時代に中国から伝わった。
- 味噌の主な原料は大豆。大豆は畑の肉といわれている。
- 米味噌、豆味噌、麦味噌がある。塩分濃度によって辛味噌、甘味噌に分けられ、色によって白味噌、赤味噌に分けられる。
キャベツ
- 原産地はヨーロッパ南部で、甘藍、玉菜とも呼ばれる。一年中食べられる。
- カルシウム、カリウムなどの無機質やビタミンA、B群、ビタミンCが多い。胃の調子を整えてくれるビタミンUも含んでいる。
- 生でも煮ても、どんな料理にもピッタリ。
ピーマン
- 原産地は中南米で、フランス語のとうがらしを意味する「ピマン」から名づけられたといいます。
- ピーマンの緑色は、葉緑素の色。ピーマンの葉緑素は余分なコレステロールが腸で吸収されるのを妨げ、積極的に体外へ排出してくれます。旬の夏になると、この作用が強まり、血液浄化作用も加わるといわれています。
- そのほか、ビタミンCとビタミンPが豊富です。
「地場産品」を給食で使用している時期(平成21年度)

※ 天候などの影響により、地場産品を使えない場合もあります。
人気メニューだけではありません
子どもたちに人気なのは、カレー、ハンバーグ、エビフライなど。きんぴらゴボウやひじきの煮物などの和風メニューはあまり人気がなく、残す子どもが多いようです。
また、中学生では、誤ったダイエットの知識のため、牛乳を飲まない生徒が多くみられるようです。
しかし、和食は食物繊維などが多く栄養バランスがよいこと、伝統的な家庭料理を味わってもらいたいということから、できるだけメニューに加えるようにしています。牛乳も栄養バランスに優れていますので、ぜひ飲んでもらいたいと思います。
給食の献立はバランスを考えて作られていますが、子どもたちが元気に育つために1日に必要とする栄養の3分の1しか取れません。給食を食べているからといって、朝食や夕食を簡単なものにしてしまうと、栄養不足になります。朝と夜の食事もきちんと食べて、必要なカロリーや栄養を取りましょう。
また、子どもたちが正しい食生活の知識を身に付けられるように、栄養士が学校での指導も行っていますが、これまで以上に指導の機会も増やしているので、理解を深めてもらえるものと思います。
いろいろな取り組み
リクエスト給食
給食を楽しんで食べてもらうために、給食センターでは給食週間に各学校からの要望を取り入れたリクエスト給食を実施しています。
各学校毎に、要望のあったメニューから栄養士が組み合わせを考えて、提供できる献立を取り入れています。
季節の献立
四季にちなんだ献立を取り入れて、季節感がわかるように心掛けています。
毎月一回、変わりごはん、麦ごはんを取り入れています。
学校訪問
児童に給食センターを知ってもらうために調理員と栄養士が給食センターで使用している器具などを持参して学校へ行って説明したり、器具に実際にさわったりの体験をしています。
食育
学校と連携を取りながら、色々な場面で積極的に参加して児童生徒に給食を通した食育に取り組んでいます。
交流給食
地場産品生産者が学校で児童と共に給食を食べて、野菜作りの大変さなどを理解してもらいながら交流を図っています。
問い合わせ先
- ドリームランチ多賀城(多賀城市学校給食センター) 022-362-7874
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